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ブロック塀の点検⁠|高さ・ひび・傾きを自分で確かめる項目

庭と外構

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運営:株式会社紺野商事 カベウチ編集部(編集方針)宅地建物取引業 東京都知事(1)第111070号

メジャーが1本あれば、ブロック塀の点検のうち高さと厚さは自分で測れます。外から見る5項目のうち1つでも外れたら、専門家に相談するのが目安です。

少し離れて塀の上の線を見る、控え壁のあるブロック塀の点検のイメージ

結論ブロック塀の点検は、外から5項目。1つでも外れたら専門家へ

  • 外から見る5項目は、高さ2.2m以下・厚さ10cm以上・控え壁・基礎・傾きとひび割れ
  • 1つでも外れる、または分からないときは、建築士などの専門家に相談する
  • 中の鉄筋や基礎の深さは外から見えないため、専門家に調べてもらう
  • 撤去に補助を出す自治体があり、工事の前の相談や申請が条件のことがある

中の鉄筋や基礎の深さは外から見えないため、専門家に調べてもらいます。危ないと感じても、自分の判断で壊したり撤去したりせず、先に相談してください。

ブロック塀の点検はなぜ要る?

建てた時期や施工によっては今の基準に合わない塀があり、2018年6月の大阪府北部地震では塀が崩れて人命に関わる被害が出ました。国土交通省は同じ月に点検のチェックポイントを作り、所有者に安全点検を呼びかけました。

  • 道路に面した塀は、通行する人を巻き込むおそれがある
  • 民法717条では、塀などの設置や保存に不備があって他人に損害を与えたとき、占有者や所有者が賠償の責任を負うとされている

ブロック塀の基準は、建築基準法施行令62条の8に定められています。点検は、この基準をもとにした国のチェックポイントで行います。

自分で確かめられるのは、外から見える5項目

国土交通省のチェックポイントで外観から見るのは、高さ・厚さ・控え壁・基礎・傾きとひび割れの5項目です。まずメジャーで、外から測れる項目を調べます。

ブロック塀の点検で外から確かめる5項目は、高さが地盤から2.2m以下、厚さが10cm以上、高さ1.2m超なら3.4m以下ごとの控え壁、コンクリートの基礎、傾きやひび割れがないこと
項目基準(補強コンクリートブロック造)測り方
高さ地盤から2.2m以下道路側と敷地側の両方で地面から測る
厚さ10cm以上(高さ2m超は15cm以上)塀の上の端で測る
控え壁高さ1.2m超なら、3.4m以下ごとに、高さの5分の1以上突き出す控え壁の間隔と、突き出した長さを測る
基礎コンクリートの基礎がある塀の足元を見る

控え壁とは、塀が倒れないよう、塀と直角に張り出して支える短い壁のことです。鉄筋の入っていないブロック塀(組積造)は、高さ1.2m以下など、さらに厳しい基準があります。

ひび割れ・傾き・ぐらつきの見方

塀が健全かどうかは、傾き、ひび割れ、ぐらつきの3点で判断します。少し離れた場所から全体を見ると、傾きに気づきやすくなります。

  • 傾き:塀の上の線が、まっすぐ水平に通っているか
  • ひび割れ:ブロックや目地に割れがないか。幅と長さをメモする
  • ぐらつき:手で軽く触れて動く感じがないか。強く押さない
  • しみ:ひびから赤茶色のしみが出ていれば、中の鉄筋のさびが疑われる

気になる箇所は、塀全体と近くの両方を写真に撮っておくと、専門家に相談するときに伝わりやすくなります。

どんなときに専門家に相談する?

外から見る5項目のうち1つでも当てはまらない、または分からないときは、専門家に相談します。国土交通省も、鉄筋の配置や基礎の深さは専門家に見てもらうよう案内しています。

ブロック塀の点検から工事までの流れは、外から5項目を確かめる、外れたら専門家に相談、鉄筋と基礎を調べてもらう、補修か建て替えかを決める、自治体の補助を工事の前に確かめるの5段階
  • 鉄筋:直径9mm以上が、縦横とも80cm以下の間隔で入っているか
  • 基礎:高さ1.2m超の塀なら、根入れ(地中に埋まる深さ)が30cm以上か

国土交通省は、基準についての問い合わせは市区町村などの建築の担当窓口、専門家への相談は建築士の団体が受けると案内しています。危険と分かった場合に求められるのは、通行する人への注意の表示と、補修や撤去です。

補修や撤去の工事の進め方は、塀全体と気になる箇所の写真をLINEで送っていただければ相談できます。基準に合っているかどうかの判断は、建築士などの専門家に頼んでください。

補修か撤去かは、専門家の調査の結果で決める

補修で済むか、撤去して軽いフェンスなどに替えるかは、専門家の調査の結果で決めます。基準に合わない高さや、鉄筋の不足は、表面の補修だけでは直せません。

方法向いている場合
部分的な補修基準は満たしていて、表面の小さなひびだけの場合
高さを下げる高すぎることだけが問題の場合(専門家の判断による)
撤去してフェンスに基準に合わない、傾きや鉄筋のさびがある場合

撤去には補助を出す自治体があります。横浜市ブロック塀等改善事業(2026年度)は、道路に面した高さ1m以上の塀が対象で、撤去とフェンスの新設を合わせた上限額は塀の長さで決まります(2026年9月29日確認)。

横浜市ブロック塀等改善事業(2026年度)の撤去と新設を合わせた補助の上限は、塀の長さ10m未満で30万円、10〜20m未満で40万円、20m以上で50万円(2026年9月29日確認)

横浜市の制度で申請するのは塀の所有者か管理者で、申請の前に事前相談が要ります。年度内に申請するなら10月31日までに事前相談を申し込み、予算の上限に達し次第、受付は終わります。

門まわりや駐車場も含めた家のまわり全体の見直しは、外構リフォームガイドにまとめています。

あわせて、フェンス交換の選び方も参考になります。

よくある質問

Q. ブロック塀の点検は自分でできますか?

高さ・厚さ・控え壁・基礎・傾きとひびの5項目は、メジャーと目で見て確かめられます。中の鉄筋や基礎の深さは外から見えないため、建築士などの専門家に調べてもらいます。

Q. 隣の家との境にある塀は、誰が点検しますか?

民法229条では、境界線上の塀は隣どうしの共有と推定されます。どちらの持ち物かを確かめ、共有なら隣の家と相談して点検や工事を進めてください。

Q. 危なそうなので自分で壊してもいいですか?

崩れて周りの人や家を傷つけるおそれがあるため、自分で壊さず専門家に相談してください。自治体の撤去補助は、工事の前の相談や申請が条件のことがあります。

Q. ひびがあれば、すぐに撤去が要りますか?

ひびの幅や場所、鉄筋の状態で判断が変わります。表面の小さなひびなら補修で済むこともあるので、写真を撮って専門家に見てもらってください。

まとめ

  • ブロック塀の点検は、高さ・厚さ・控え壁・基礎・傾きとひびの5項目から
  • 1つでも外れる、または分からないときは専門家に相談し、自分で壊さない
  • 撤去には補助を出す自治体があるので、工事の前に制度を確かめる

晴れた日にメジャーで塀の高さと厚さを測り、写真を1枚撮っておけば、相談するときの材料になります。

出典

この記事は、次の資料を確かめて書いています。

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