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間取り変更リフォームガイド⁠|できること・できないこと・進め方

壁紙と内装

6分で読めます

運営:株式会社紺野商事 カベウチ編集部(編集方針)宅地建物取引業 東京都知事(1)第111070号

子どもが独立して部屋が余った、親との同居で部屋を分けたい。間取り変更リフォームの難しさは、建物を支える壁や柱、水まわりに触れるかどうかでほぼ決まります。

間取り図に鉛筆で線を引き、間取り変更リフォームを相談する手元のイメージ

結論構造と水まわりに触れるかどうかで、難しさが決まる

  • 間仕切りの移動、部屋をつなげる・分ける、和室の洋室化は取り組みやすい
  • 耐力壁・柱・はり・階段・水まわりを動かすなら、建築士の判断と補強の計画が要る
  • 2025年4月から、木造2階建ての大規模なリフォームは建築確認の対象
  • 費用は、構造と水まわりに手を入れるかで大きく変わる

間取り変更リフォームでできることは?

間取り変更リフォームで取り組みやすいのは、構造に触れない範囲で壁と建具の位置を変え、部屋の数・広さ・つながりを変える工事です。たとえば次のような変更です。

  • 部屋を仕切るだけの壁を取り払い、2部屋を1部屋にする
  • 広い部屋に壁やドアを足して、2部屋に分ける
  • 和室の床・壁・押入れを洋室向けに変える
  • 廊下の一部や押入れを収納につくり替える
  • 段差をなくし、ドアを引き戸に替える

部屋を分けるときは、ドアや照明のほか、それぞれの部屋にエアコンやコンセントが要るかも考えておきます。窓のない部屋ができると、建築基準法の採光の基準を満たさず、寝室などの居室として扱えない場合があります。

断熱や窓の工事とあわせると、壁や床をはがす手間を一度にまとめられます。

よくある間取り変更の例

代表的なのは、LDKを広げる、和室を洋室にする、子ども部屋を分けるといった、家族の変化に合わせた工事です。例ごとの主な工事と、確かめることは次のとおりです。

変更の例主な工事確かめること
LDKと隣の部屋をつなげる壁の撤去、床の高さ調整間の壁が耐力壁か
和室を洋室にする畳からフローリング、壁と天井の下地床の高さ、押入れの使い方
子ども部屋を2つに分ける間仕切り壁、ドア、照明窓とエアコンの位置
キッチンを対面型にする配管と換気の移設排水の傾き、ダクトの経路

それぞれの進め方は、次の記事で詳しく紹介しています。

動かせない壁や柱はある?

建物を支える耐力壁・柱・はりは、そのまま動かすことはできません。動かすなら、建築士が図面と現地の調査で判断し、補強の計画を立てます。

間取り変更リフォームで動かすには確認が要るのは、耐力壁、柱とはり、階段、キッチンや浴室などの水まわり、窓と外壁の5つ
  • 耐力壁は量だけでなく配置のバランスも耐震性を左右する。2000年の基準の見直しで、バランスよく配置することが明確になった(国土交通省)
  • 1981年5月以前に建てた家は、壁を動かす前に耐震診断で今の強さを知っておくと、補強とあわせた計画を立てられる

事業者団体の木耐協の集計では、診断した木造住宅のうち今の基準を満たさなかった割合が、1980年以前の家で97.4%、1981〜2000年5月の家で86.6%でした。診断を依頼した家の結果で、地域全体の平均ではありません。

間取り変更の前に知っておきたい耐震診断の結果として、木耐協の集計では今の耐震基準を満たさなかった割合が1980年以前の木造住宅で97.4%、1981〜2000年5月の木造住宅で86.6%(2006年4月〜2025年9月に診断した29,974棟)

取り払えるかどうかの確かめ方は壁を撤去して部屋を広くするリフォームで詳しく紹介しています。

間取り変更に建築確認は要る?2025年4月からの決まり

2025年4月から、木造2階建ての家で行う大規模なリフォームは、着工前に建築確認の手続きが要るようになりました。大規模とは、主要構造部のどれかについて、その過半を直す工事のことです。

建築確認が要るかの目安となる過半の測り方は、壁は総面積、柱とはりは総本数、床と屋根は水平投影面積、階段は各階の総数で数え、1階の床は対象に含めない
  • 手続きが要らない例:キッチン・トイレ・浴室の交換、手すりやスロープの設置、構造上重要でない間仕切り壁だけの改修
  • 延べ面積が100㎡を超える家の大規模なリフォームは、建築士による設計と工事監理も要る
  • 今の法律に合っていない箇所があると、あわせて直す工事が要る場合がある

判断に迷う計画は、市や県の建築の窓口(特定行政庁)か、指定確認検査機関に相談できます。

費用は、構造と水まわりに触れるかで大きく変わる

費用は、構造に触れるか、水まわりを動かすか、仕上げをどこまで張り替えるかの3つで大きく変わります。間取り変更の工事費は内容の幅が広く、公的な資料で相場の金額は見当たりませんでした。

工事の段階費用が増える主な理由
内装と建具だけ張り替える面積、建具の数
間仕切り壁を動かす床・天井・電気の補修
構造に触れる補強の設計、建築確認、建築士の費用
水まわりを動かす配管と換気の移設、床の組み直し

建築確認が要る工事は、着工前の手続きの期間も工期に加わります。壁をはがすついでに耐震補強をすると手間をまとめられるので、耐震リフォームの進め方も見ておくと判断しやすくなります。

計画は、困りごとの書き出しから始める

間取り変更は、暮らしの困りごとを整理してから、図面と現地調査をもとに案を固める順で進めます。

間取り変更の計画は、困りごとを書き出す、図面と書類をそろえる、建築士と施工会社が現地を調査する、案と見積もりを比べる、手続きと工程を確かめる、の順に進める

相談先は、役割で分けて考えると迷いません。構造に触れる工事では、設計と工事を別の会社に頼むこともあります。

  • 建築士(建築士事務所):耐力壁の判断、補強の設計、建築確認の書類
  • 施工会社:工事の見積もりと施工、仕上げや設備の提案
  • 市や県の建築の窓口:手続きが要るかどうかの確認

施工会社に相談するときは、社内に建築士がいるか、構造の判断を誰が担うのかを最初に聞いておくと、話が進めやすくなります。

段差や手すりの見直しも同時に考えるなら、バリアフリーリフォームの進め方にも目を通しておくと安心です。

工事の進め方や見積もりは、今の間取り図と家族の困りごとを添えてLINEで相談できます。耐力壁を動かせるかどうかの判断は、建築士に頼んでください。

よくある質問

Q. 間取りを変えると、家の耐震性は下がりませんか?

耐力壁を減らしたり配置を偏らせたりすると、耐震性が下がるおそれがあります。建築士に壁の量と配置を計算してもらい、必要なら別の場所に壁を足します。

Q. 住みながら工事できますか?

工事の範囲が一部屋や一つの階に収まるなら、住みながら進めることもできます。家全体に及ぶ場合や、水まわりが長く止まる場合は、仮住まいも検討します。

Q. 図面が残っていない家でも計画できますか?

できます。建築士や施工会社が現地で寸法を測り、構造の様子も確かめたうえで、今の間取りの図面を描き起こします。調査の費用と日数は、見積もりの前に確かめておきましょう。

Q. ツーバイフォーの家でも間取りは変えられますか?

変えられる範囲はありますが、壁で建物を支える工法なので、在来の軸組工法より動かせる壁が限られます。建てた会社の図面をそろえ、構造を理解した建築士に相談してください。

まとめ

  • 間取り変更リフォームは、間仕切りの移動、部屋の統合と分割、和室の洋室化が取り組みやすい
  • 耐力壁・柱・はり・階段・水まわりは、建築士の判断と補強の計画が要る
  • 2025年4月から大規模なリフォームは建築確認の対象。費用は構造と水まわりで変わる

まずは家族それぞれが今の間取りで不便に感じていることを、1人3つずつ書き出してみてください。

出典

この記事は、次の資料を確かめて書いています。

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写真を送るだけで、LINEから相談できます

外壁のひびも、はがれた壁紙も、スマホで撮って送るだけ。工事の進め方や費用の目安を相談できます。

ご相談は運営会社の株式会社紺野商事が受け付けます。

相談だけでも大丈夫です。

このガイドの続きの記事

  1. 01バリアフリーリフォームの進め方⁠|手すり・段差・引き戸と使える制度5分で読めます
  2. 02和室を洋室にリフォーム⁠|床・壁・押入れの工事と費用の目安5分で読めます
  3. 03LDKを広くするリフォーム⁠|隣の部屋とつなげる方法と注意点4分で読めます
  4. 04壁を撤去して部屋を広くするリフォーム⁠|耐力壁の確認と費用5分で読めます
  5. 05耐震リフォームの進め方⁠|耐震診断から補強工事・費用まで5分で読めます