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スレート屋根の塗装⁠|縁切り・タスペーサーの役割と注意点

屋根

4分で読めます

運営:株式会社紺野商事 カベウチ編集部(編集方針)宅地建物取引業 東京都知事(1)第111070号

スレート屋根の塗装で、塗ったあとに雨漏りが始まる例があります。原因になりやすいのが、屋根材の重なり目を塗料でふさいでしまうことです。見積もりの段階で縁切りの方法を確かめておけば、このトラブルは避けやすくなります。

塗装したスレート屋根の重なり目に、すき間を保つ小さな部材を差し込んだ様子のイメージ

結論塗装の目的は見た目、縁切りで水の逃げ道を残す

  • 色あせだけなら、屋根材としての性能には問題がないとメーカーは説明している
  • 塗り替えの目安は築10年前後。点検は4〜6年ごと
  • 重なり目を塗料でふさぐと雨水が抜けず、雨漏りの原因になる
  • 割れや雨漏りがある屋根は、塗装では直らない

スレート屋根は色あせたらすぐ塗る?

色あせだけなら、急いで塗る必要はありません。メーカーのケイミューは、色が薄くなっても基材に傷みがなければ防水などの性能に問題はなく、再塗装は美観の回復のためと説明しています。

化粧スレートとは、セメントに繊維を混ぜて薄い板状にした屋根材で、色は表面の塗装で出しています。板を少しずつ重ねて張るため、重なり目のすき間は雨水の通り道にもなります。

  • 瓦より軽く、建物にかかる重さを抑えられる
  • 表面の塗膜が紫外線で傷み、色あせやコケが出てくる
  • 2004年ごろまでの製品には、石綿を含むものがある

スレート屋根の塗装は何年ごと?目安の時期

塗り替えは築10年前後がひとつの目安で、その後は10年ほどの間隔で点検と手入れを繰り返します。ケイミューのメンテナンスのモデルも、築10年目とその後10年ごとの手入れを示しています。

スレート屋根の塗装の目安は、点検が4〜6年ごと、メーカーのモデルでは築10年目に手入れ、国の資料では13年で約半数の家が塗り替え、15年を過ぎると葺き替えの検討も始まる

国総研の資料が紹介する居住者の調査では、スレートの塗装は13年で約半数の家が済ませていました。住宅金融支援機構は、点検を4〜6年ごと、全面葺き替えの検討を15〜30年としています。

縁切りをしないとどうなる?

縁切りをしないと、屋根材の重なり目が塗料でふさがって雨水が抜けず、雨漏りの原因になります。縁切りとは、ふさがった重なり目に雨水が抜けるすき間をつくる作業のことです。

重なり目に入った雨水は、ふだんはすき間から流れ出ます。ケイミューも、水切り部に塗料がたまると雨漏れにつながるとして、縁切りを求めています。

スレート屋根の塗装は、高圧洗浄、割れやひびの補修、下塗り、縁切りの準備、中塗りと上塗りの順に進み、縁切りの部材は下塗りの前後に入れる

タスペーサーを使うときの注意

タスペーサーは、屋根材の重なり目に差し込んで、塗装後もすき間を保つための部材です。製造元によると、塗装前か下塗り後に入れておけば、塗り終わってからカッターなどで切る作業が要らなくなります。

  • すき間がもともと4mm以上ある屋根には不要(製造元の説明)
  • ケイミューは自社の屋根材について、差し込み型の部材は割れの原因になるとして使わないよう案内している
  • どの方法で縁切りをするかは、屋根材のメーカーと製品名で決める

縁切りが見積書のどの項目に入るかは、屋根塗装の費用の決まり方で読み解けます。書かれていないときは、見積書の写真をLINEで送って相談できます。

割れや雨漏りがある屋根は、塗装では直らない

割れやずれが多い屋根や、雨漏りが起きている屋根は、塗っても直りません。メーカーも、雨漏りは再塗装では直らないと明記しています。

屋根の状態考える工事
色あせ・コケだけ塗装(急ぐ必要はない)
一部の割れ・ずれ差し替えや接着で補修してから塗装
表面が層になってはがれるカバー工法か葺き替え
雨漏りが続いている原因を調べ、下地から直す屋根の葺き替え

塗装・カバー工法・葺き替えのどれが合うかは、屋根材と傷みの深さで変わります。3つの工事の比べ方は、屋根のメンテナンスの全体像が役に立ちます。

よくある質問

Q. スレート屋根に使う塗料は何でもよいですか?

ケイミューは、再塗装には専用塗料を使うよう案内しています。市販の塗料だと、種類によっては数年ではがれる例があるためです。見積もりでは塗料の製品名と、屋根材のメーカーの指定に合うかを確かめてください。

Q. 縁切りをしたかどうかは、あとから分かりますか?

屋根に上らないと確かめにくい工程です。工事中に、縁切りの前後が分かる写真を撮って渡してもらうよう、契約の段階で頼んでおくと確かめられます。

Q. 塗装の前に石綿の調査は要りますか?

建物の改修工事では、着工前に資格者が石綿の有無を調べる事前調査が大気汚染防止法で義務になっています。調査の結果によって、洗浄や補修の進め方が変わることがあります。

まとめ

  • スレート屋根の塗装は見た目を保つための手入れで、築10年前後が目安
  • 重なり目をふさがないよう、縁切りの方法を見積もりの段階で確かめる
  • 割れや雨漏りがある屋根は、補修・カバー工法・葺き替えから選ぶ

見積もりを受け取ったら、塗料の製品名と縁切りの方法が書かれているかを最初に見てください。

出典

この記事は、次の資料を確かめて書いています。

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屋根リフォームの選び方⁠|塗装・カバー工法・葺き替えの違い屋根リフォームは、屋根材と傷みの深さで塗装・カバー工法・葺き替えを選びます。全面葺き替えを考える時期は化粧スレートで15〜30年、瓦で20〜30年。色あせだけなら塗装、下地まで傷んでいれば葺き替えです。