本文へ移動

屋根の葺き替えが必要なのは?費用の相場と屋根材の選び方

屋根

4分で読めます

運営:株式会社紺野商事 カベウチ編集部(編集方針)宅地建物取引業 東京都知事(1)第111070号

天井のしみが広がってきた、瓦のずれを指摘された。屋根の葺き替えを考え始めたら、今の屋根がどの段階か、費用が何で決まるかを先に押さえておくと判断がぶれません。

古い屋根材をはがし、下地の板と防水シートから張り直す屋根の葺き替え工事のイメージ

結論下地まで傷んだ屋根は葺き替え。費用は100〜150万円が中心

  • 費用は100〜150万円が最も多い価格帯(ホームプロの事例312件)
  • 屋根材と防水シートをはがして下地から直す工事で、雨漏りが続いた屋根が対象
  • 瓦屋根は、瓦を再利用する「葺き直し」も比べられる
  • 軽い屋根材に替えると、地震に備えて必要な壁の量が少なくて済む

屋根の葺き替えとは?カバー工法との違い

葺き替えとは、今の屋根材と防水シートを撤去し、下地の傷みを直してから新しい屋根材を張る工事のことです。屋根の中まで開けるので、傷んだ野地板(屋根材を支える下地の板)も取り替えられます。

  • 屋根カバー工法は今の屋根を残して重ねるため、下地は直せない
  • 葺き替えは撤去と処分の手間が加わるぶん、工期と費用がかかる
  • 2025年4月からは、木造2階建てで垂木まで直す範囲が屋根の過半になると建築確認が要る

葺き替えが必要なのはどんな屋根?

葺き替えを考えるのは、傷みが屋根材の表面にとどまらず、防水シートや下地まで及んでいるときです。国土技術政策総合研究所(国総研)の資料では、劣化が屋根全面に進んだ段階を「大規模な改修・葺き替えが必要な程度」としています。

葺き替えを考えるのは、天井や壁に雨じみがある、屋根材の割れが全体に広がっている、屋根がたわんで見える、何度直しても雨漏りが止まらない、のいずれかに当てはまるとき

住宅金融支援機構は、全面葺き替えを検討する時期を、金属板葺きで10〜15年、化粧スレートで15〜30年、瓦で20〜30年としています。年数はきっかけにとどめ、点検の結果で決めてください。

新しい屋根材は、重さと手入れの周期で選ぶ

新しい屋根材は、重さ、手入れの周期、家並みとの相性の3点で比べると決めやすくなります。

屋根材重さ手入れの目安
粘土瓦重い瓦は60年以上もつとされ、下の防水シートは約30年で更新(国総研)
化粧スレート軽い築10年目、以後10年ごとに点検と手入れ(メーカーのモデル)
金属屋根材軽い塗膜の傷みに応じて塗り替え。周期は製品ごとに違う

建築基準法の壁量の計算では、屋根が重いほど必要な壁の量が増えます。横浜市のように、屋根を軽くする工事を耐震改修の補助の対象に含めている自治体もあります。

葺き替えの費用は?100〜150万円が最も多い

屋根の葺き替えを含む工事は、ホームプロの事例312件(2026年9月29日確認)で100〜150万円が最も多く、50〜200万円に6割強が収まります。屋根の面積、撤去・処分、下地の補修、屋根材、足場の費用で上下します。

単価で見ると、国総研の資料のモデル(屋根約100㎡)では瓦から瓦への葺き替えが1㎡あたり15,000円からです。足場や出張費は含まず、資料自身も「大まかなモデル」としています。

屋根の葺き替えの単価は、国総研の資料のモデルで瓦から瓦へ1㎡あたり15,000円から。瓦を再利用する葺き直しは10,000円から、棟の補修は3,000円から(足場代などは含まない)
  • 2004年ごろまでの化粧スレートは石綿を含む製品があり、事前調査と除去の工程が加わる
  • 工期は屋根の広さ、はがす材料、天気で変わるので、着工前に工程表をもらう

まだ塗装で済みそうな屋根なら、屋根塗装の費用の出し方と比べてみてください。

工事中の暮らしへの備え

住みながら進めるのが一般的ですが、屋根をはがしている間は音やほこりが出やすく、雨の日の段取りにも備えが要ります。着工前に次のことを済ませておくと慌てません。

葺き替え工事の前に、近所へあいさつする、車や植木を動かす、雨の日の対応を業者に聞く、2階や屋根裏の物にほこりよけをかける、の4つを準備する

葺き替えと部分補修のどちらになりそうか知りたいときは、雨じみや屋根の写真をLINEで送ってください。

屋根の工事全体の選び方は屋根リフォームの選び方ガイドで比べられます。

よくある質問

Q. 瓦が割れていなくても葺き替えは要りますか?

瓦そのものは長くもっても、下の防水シートは先に傷みます。国総研の資料は約30年での更新を想定しており、瓦を降ろして再利用する葺き直しで対応できることもあります。

Q. 葺き替えに補助金は使えますか?

屋根を軽くする工事を、耐震改修の補助の対象にしている市区町村があります。対象や条件は自治体ごとに違うので、契約前にお住まいの市区町村の窓口で確かめてください。

Q. 工事の途中で雨が降ったらどうなりますか?

はがした部分を雨の前にどう覆うかは、工事の段取りで決まります。契約の前に、雨の予報が出たときの対応と、その日の作業範囲の決め方を業者に聞いておくと安心です。

まとめ

  • 屋根の葺き替えは、下地まで傷んだ屋根を根本から直す工事
  • 瓦屋根は、瓦を再利用する葺き直しとも比べる
  • 屋根材は重さと手入れの周期で選び、軽い屋根材は耐震の面でも有利

天井にしみがあるなら、広がり方が分かるように日付を入れて写真を撮り、点検のときに見せてください。

出典

この記事は、次の資料を確かめて書いています。

この記事のタグ

写真を送るだけで、LINEから相談できます

外壁のひびも、はがれた壁紙も、スマホで撮って送るだけ。工事の進め方や費用の目安を相談できます。

ご相談は運営会社の株式会社紺野商事が受け付けます。

相談だけでも大丈夫です。

このテーマの基本ガイド

屋根リフォームの選び方⁠|塗装・カバー工法・葺き替えの違い屋根リフォームは、屋根材と傷みの深さで塗装・カバー工法・葺き替えを選びます。全面葺き替えを考える時期は化粧スレートで15〜30年、瓦で20〜30年。色あせだけなら塗装、下地まで傷んでいれば葺き替えです。