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屋根リフォームの選び方⁠|塗装・カバー工法・葺き替えの違い

屋根

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運営:株式会社紺野商事 カベウチ編集部(編集方針)宅地建物取引業 東京都知事(1)第111070号

金属板葺きは10〜15年、瓦は20〜30年。屋根リフォームで全面の葺き替えを考える時期は、屋根材でこれだけ違います。自宅の屋根材と、傷みが表面か下地かを確かめれば、工事の種類は絞れます。

屋根リフォームの前に見分けたい、瓦・スレート・金属の屋根が並ぶ住宅街のイメージ

結論色あせは塗装、下地の傷みは葺き替え、その間はカバー工法

  • 手入れの周期は屋根材で違う。まず自宅の屋根材を確かめる
  • 塗装は見た目と表面を保つ手入れで、割れや雨漏りは塗装では直らない
  • 点検は自分で選んだ業者に頼み、突然の訪問者を屋根に上らせない
  • 雨漏りがあるなら、工事の種類を決める前に原因を調べる

屋根リフォームの時期は?屋根材別のメンテナンス周期

全面葺き替えを考える時期の目安は、金属板葺きで10〜15年、化粧スレートで15〜30年、瓦で20〜30年です(住宅金融支援機構)。

屋根リフォームで全面葺き替えを考える時期は、金属板葺きが10〜15年、化粧スレートが15〜30年、瓦が20〜30年(住宅金融支援機構の目安)

点検の間隔と、ふだんの手入れの中身は次のとおりです。

屋根材点検の目安主な手入れ
金属板(塗装した鋼板)2〜3年ごと3〜5年ごとの塗り替え
化粧スレート4〜6年ごと塗り替え(メーカーのモデルは築10年目、以後10年ごと)
瓦5〜6年ごとずれや割れの補修。下の防水シートは約30年で更新(国総研)

年数は、立地や日当たりで前後します。台風や強い風のあとは、住宅金融支援機構も浮きやがたつきの点検を勧めています。

屋根の劣化のサインは?地上から見るポイント

屋根の傷みは、地上やベランダから見える範囲と、室内の天井で確かめます。屋根に上るのは転落の危険があるため、上っての点検は専門業者に任せてください。

地上から見える屋根の劣化のサインは、色あせやコケ、屋根材の割れ・ずれ、棟板金の浮きや釘の抜け、雨どいのゆがみ、天井や壁の雨じみの5つ

棟板金とは、屋根のてっぺんの合わせ目を覆う金属の部材です。固定する釘が浮いたまま強風を受けると、飛ぶおそれがあるとメーカーも注意しています。

色あせ・コケだけなら、塗装で対応できる

屋根材に割れや雨漏りがなく、表面の色あせやコケが気になる段階なら、塗装で見た目を回復できます。化粧スレートのメーカーは、色が薄くなっても基材が傷んでいなければ防水の性能に問題はないと説明しています。

つまり塗装は、急ぐ工事というより見た目と表面を保つための手入れです。屋根材ごとの注意点は次のとおりです。

  • 化粧スレート:重なり目をふさがない「縁切り」が要る(スレート屋根の塗装の注意点)
  • 金属:さびを落としてから塗る。さびたまま使うと穴が開くことがある
  • 粘土瓦:住宅金融支援機構の目安にも塗り替えの項目はなく、補修が中心

塗る面積は、真上から見た面積より勾配のぶん広くなります。面積の出し方と見積もりの内訳は、屋根塗装の費用と見積もりの見方にまとめています。

カバー工法と葺き替えはどっちがいい?

下地が傷んでいない化粧スレートなら屋根カバー工法、下地まで傷んだ屋根や瓦屋根なら葺き替えが向きます。今の屋根を残して重ねるか、はがして下地から直すかが違いです。

項目カバー工法葺き替え
今の屋根材残して重ねるはがして処分
下地の補修できないできる
向く屋根下地が傷んでいない化粧スレート下地まで傷んだ屋根、瓦屋根
屋根の重さ増える軽い屋根材にすれば減らせる
建築確認(2025年4月から)不要垂木まで直す範囲が過半なら必要

雨漏りが続いた屋根は、下地の傷みを確かめて直せる葺き替えが候補になります。はがして直す目安は、屋根の葺き替えが必要になるときを参考にしてください。

費用と工期はどのくらい?

30坪前後の家の屋根塗装は、足場込みで39〜58万円が相場です(ヌリカエの見積もり414件)。カバー工法は100〜150万円の価格帯が最も多く、葺き替えも100〜150万円が中心ですが、50〜200万円まで幅があります。

工事費用の目安集計のもと
塗装(30坪前後・足場込み)39〜58万円(中央値47万円)ヌリカエの見積もり414件
カバー工法100〜150万円が最も多いヌリカエの見積もり2,655件
葺き替え100〜150万円が中心(50〜200万円に64.4%)ホームプロの事例312件

塗装とカバー工法はヌリカエ(2026年8月更新)、葺き替えはリフォーム会社紹介サイトのホームプロ(2026年9月29日確認)の集計です。塗装は税抜で、雨どいなど付帯部を含めると47〜78万円です。

国総研の資料のモデル(屋根約100㎡、足場代などを除く)では、瓦から瓦への葺き替えが1㎡15,000円から、瓦を再利用する葺き直しが1㎡10,000円からです。

  • どの工事も足場代がかかり、葺き替えにはさらに撤去と処分の費用が加わる
  • 外壁と屋根を同時に塗ると、同じ集計で106〜159万円(333件)。足場は1回で済む

工期の目安は、ケイミューの工法比較で塗り替えと葺き替えが6〜8日、カバー工法が5日程度です。実際は天気で延びるので、着工前に工程表をもらい、雨の日の段取りも聞いておきます。

工事の前に確かめたい3つのこと

屋根の工事では、屋根材の種類や家の建築時期によって、工事の前に済ませる手続きや調べものが変わります。次の3点は、見積もりの段階で業者と確かめておきましょう。

  • 石綿:2004年ごろまでの化粧スレートには石綿を含む製品がある。改修工事の前には、資格者による事前調査が義務
  • 耐震:屋根が重くなる工事は、1981年5月以前に建てた家なら耐震診断とあわせて考える
  • 建築確認:2025年4月から、木造2階建てで屋根の過半を下地の垂木まで直す工事は手続きが要る

いずれも施主が自分で判断するものではなく、業者や建築士、自治体の窓口に確かめる事柄です。見積書にこれらの記載がないときは、理由を聞いてみてください。

点検は、自分で選んだ業者に頼む

点検は、自分で選んで依頼した業者に頼むのが基本です。国民生活センターによると、「点検商法」の相談は2025年度に19,696件ありました(2026年5月31日時点)。点検を口実に訪ね、工事の契約を迫る手口です。

屋根の点検は、屋根材と前回の工事の書類をそろえ、自分で業者を選んで頼み、傷んだ箇所の写真で説明を受け、2社以上の見積もりを比べ、家族と相談してから契約する
  • 訪問販売に当たる契約なら、法定書面を受け取ってから8日以内はクーリング・オフができる
  • 迷ったときの相談先は、消費者ホットライン188
  • 断り方は訪問販売の断り方と契約前の確認点を参考にする

台風や雪で屋根が壊れたときは、火災保険の対象になる場合があります。保険金の請求は契約者本人が、まず加入先の保険会社や代理店に連絡して行います(屋根の修理と火災保険)。

どの工事から考えればよいか決めにくいときは、LINEで築年数と屋根の様子を教えてください。

よくある質問

Q. 自宅の屋根材が分からないときは?

新築時の図面の仕上げ表や、引き渡しのときの書類に製品名が書かれていることがあります。見つからなければ、点検の際に業者に写真を撮って説明してもらいましょう。

Q. 雨漏りしたら、まず何をすればいいですか?

水が落ちる場所にバケツやタオルを置き、しみの範囲と日付を写真に残します。屋根には上らず、原因を調べられる業者に点検を頼んでください。

Q. 築年数が浅くても点検は要りますか?

要ります。台風や大雪のあとに棟板金が浮くことは、新しい家でも起こりえます。浮きやずれは早く見つかるほど、直す範囲が小さく済みやすくなります。

Q. 屋根と外壁の工事は同時にしたほうがいいですか?

時期が近ければ、足場を1回で済ませられるのでまとめる利点があります。屋根が葺き替えでも塗装でも、外壁の塗装と同じ足場を使えます。

まとめ

  • 屋根リフォームは、屋根材を確かめ、傷みが表面か下地かで工事を選ぶ
  • 瓦は補修と葺き直し、スレートと金属は塗装・カバー工法・葺き替えを比べる
  • 点検は自分で依頼し、訪問してきた業者とその場で契約しない

台風の季節の前に、地上から屋根と雨どいの写真を撮っておくと、次の点検で傷みの変化に気づきやすくなります。

出典

この記事は、次の資料を確かめて書いています。

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写真を送るだけで、LINEから相談できます

外壁のひびも、はがれた壁紙も、スマホで撮って送るだけ。工事の進め方や費用の目安を相談できます。

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このガイドの続きの記事

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  2. 02屋根の葺き替えが必要なのは?費用の相場と屋根材の選び方4分で読めます
  3. 03スレート屋根の塗装⁠|縁切り・タスペーサーの役割と注意点4分で読めます
  4. 04屋根塗装の費用はどう決まる?面積の出し方と見積もりの内訳5分で読めます
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