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屋根カバー工法とは?費用の相場と向いている屋根

屋根

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運営:株式会社紺野商事 カベウチ編集部(編集方針)宅地建物取引業 東京都知事(1)第111070号

屋根カバー工法を勧められたけれど、自分の家に合うのか分からない。決め手になるのは、屋根材が化粧スレートかどうかと、下地の傷み具合の2つです。

古いスレート屋根をはがさずに防水シートと金属屋根を重ねる、屋根カバー工法の断面イラスト

結論費用は100〜150万円が中心。下地が傷んでいないスレート屋根に向く

  • 費用は100〜150万円が最も多く、撤去と処分がないぶん葺き替えより抑えやすい
  • 今の屋根材の上に、防水シートと軽い金属屋根材を重ねる
  • 下地が傷んでいる屋根や、雨漏りが長く続いた屋根には向かない
  • 屋根は重くなるため、古い家は耐震性もあわせて確かめる

屋根カバー工法とは?重ね葺きのしくみ

屋根カバー工法とは、今の屋根材を残したまま、その上に新しい防水シートと屋根材をかぶせる工法のことです。「重ね葺き」とも呼ばれます。

ルーフィングとは、屋根材の下に敷いて雨水を止める防水シートのことです。カバー工法では、このシートも新しいものを張ります。

カバー工法は、足場を組む、今の屋根を点検・補修する、防水シートを張る、新しい屋根材を張る、棟や雪止めを付けて仕上げる、の順に進む

塗装・カバー工法・葺き替えの全体像は屋根のメンテナンスガイドで比べています。

屋根カバー工法の費用はいくら?見積もりの内訳

屋根カバー工法の費用は、100〜150万円が最も多い価格帯です。ヌリカエの見積もり2,655件(2026年8月更新)とホームプロの事例340件(2026年9月29日確認)の集計が、そろってこの幅でした。

撤去と処分がないぶん葺き替えより抑えやすく、塗装よりは高くなります(ケイミューの工法比較)。見積書では、次の項目が別々に書かれているかを見てください。

  • 足場:外壁の塗装と同じ時期なら1回で済む
  • 防水シート:製品名と面積(㎡)
  • 屋根材:製品名・色・面積(㎡)
  • 棟や軒先の板金:長さ(m)と数量
  • 雪止め・廃材の片付け・諸経費

ホームプロの事例では、50〜150万円に全体の7割強が収まります。見積もりがこの幅を大きく超えるときは、屋根の面積と屋根材の製品名、単価を並べて理由を聞いてください。

住まいるダイヤル(住宅リフォーム・紛争処理支援センター)が公開している見積もりの事例にも、屋根工事が「一式」とだけ書かれた例があります。中身が分からず、施工会社への確認が要るとされていました。

向いている屋根・向かない屋根

カバー工法が向くのは、化粧スレートのような平らな屋根で、下地がしっかりしている場合です。メーカーのリフォーム専用の金属屋根材も、化粧スレート屋根の上に重ねる前提でつくられています。

化粧スレートは、セメント系の材料を薄く成形した屋根材です。「コロニアル」「カラーベスト」という商品名でも呼ばれます。

屋根カバー工法が向くかは、屋根材が化粧スレートか、下地が傷んでいないか、雨漏りが続いていないか、耐震性を確かめたかの4点で判断する

野地板とは、防水シートと屋根材を支える下地の板のことです。ここが傷んでいると、上から重ねても下地は直らないため、はがして直す屋根の葺き替えを選びます。

デメリットは?重さと耐震性への影響

主なデメリットは、今の屋根に材料を足すぶん屋根が重くなることと、古い屋根の下を目で確かめにくいことです。

建築基準法の壁量の基準では、屋根が重いほど地震に備えて必要な壁の量が多くなります。2025年4月からは、屋根や外壁の実際の重さに応じて計算する方法に改められました。

  • 1981年5月以前に建てた家は、先に耐震診断で今の強さを確かめる(耐震診断から補強までの流れ)
  • 重ねる屋根材は、軽い金属屋根材から選ぶのが基本
  • 次に屋根を直すときは、2層分の屋根材をはがすことになる

塗装・葺き替えとの違いは、下地を直せるかどうか

屋根材だけが色あせているなら塗装、下地まで傷んでいるなら葺き替え、その間がカバー工法と考えると選びやすくなります。

項目塗装カバー工法葺き替え
今の屋根材残す残して覆うはがす
下地の補修できないできないできる
石綿を含む屋根材そのまま撤去せず覆う除去と処分が要る
建築確認(2025年4月から)不要不要垂木まで直す範囲が過半なら必要
工期の目安(ケイミューの例)6〜8日5日程度6〜8日

ケイミューは、表面の塗膜がもつ年数を、一般的な塗料の塗り替えで7〜10年、同社の金属屋根材を重ねるカバー工法と葺き替えで15〜20年としています。

屋根の表面の塗膜がもつ年数は、屋根材メーカーのケイミューの資料で、一般的な塗料の塗り替えが7〜10年、同社の金属屋根材を重ねるカバー工法と葺き替えが15〜20年(同社製品の例)

2004年ごろまでにつくられた化粧スレートには、石綿(アスベスト)を含む製品があります。屋根の改修工事の前には、資格をもつ調査者による石綿の事前調査が大気汚染防止法で義務づけられています。

塗装で済む屋根かどうかはスレート屋根の塗装と縁切りで確かめられます。どれに当たるか迷ったら、地上やベランダから撮った屋根の写真をLINEで送って相談できます。

よくある質問

Q. 築何年くらいでカバー工法を考えますか?

住宅金融支援機構の目安では、化粧スレートの全面葺き替えを考えるのは15〜30年ごろです。年数だけでは決めず、割れや下地の傷み具合を点検で見てから選びます。

Q. 工事中も家で暮らせますか?

今の屋根をはがさずに進めるため、住みながら工事をするのが一般的です。足場の組み立てや屋根材を張る日は音が出るので、近所へのあいさつの時期を業者と決めておきましょう。

Q. 瓦屋根にもカバー工法はできますか?

瓦は凹凸が大きく重さもあるため、上から重ねる工事には向きません。瓦のずれや割れの補修か、軽い屋根材への葺き替えを比べて検討するのが現実的です。

Q. カバー工法のあとも塗装はいりますか?

重ねた金属屋根材も、表面の塗膜が傷めば塗り替えが要ります。ケイミューは自社の金属屋根材の塗膜の耐久性を15〜20年としており、製品ごとの保証と点検の時期は契約前に書面でもらっておくと安心です。

まとめ

  • 屋根カバー工法は、下地が傷んでいないスレート屋根に向く
  • 費用は100〜150万円が中心で葺き替えより抑えやすいが、屋根は重くなる
  • 見積もりは、屋根材の製品名・面積・単価を項目ごとに出してもらう

まずは新築時の図面や引き渡し書類で、今の屋根材の製品名と建てた年を確かめてみてください。

出典

この記事は、次の資料を確かめて書いています。

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このテーマの基本ガイド

屋根リフォームの選び方⁠|塗装・カバー工法・葺き替えの違い屋根リフォームは、屋根材と傷みの深さで塗装・カバー工法・葺き替えを選びます。全面葺き替えを考える時期は化粧スレートで15〜30年、瓦で20〜30年。色あせだけなら塗装、下地まで傷んでいれば葺き替えです。