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断熱リフォームガイド⁠|窓・床・天井で寒さと結露を減らす

窓

6分で読めます

運営:株式会社紺野商事 カベウチ編集部(編集方針)宅地建物取引業 東京都知事(1)第111070号

断熱リフォームを考え始めると、窓・床・天井・壁のどこから手を付けるかで迷います。冬に逃げる熱の約半分は窓からという国の計算例があり、最初に見直すのは窓です。

天井裏の梁の間に断熱材を敷き込む、断熱リフォームの工事のイメージ

結論断熱リフォームは窓から。足元の冷えは床、2階は天井を見直す

  • 冬に逃げる熱の48%は窓などの開口部からという計算例があり、まず窓が候補になる
  • 足元が冷えるなら床下、2階の暑さや寒さが気になるなら天井の断熱を考える
  • 壁の断熱は効果の範囲が広い一方、工事が大がかりになりやすい
  • 窓や断熱材の工事は、2026年度の国の補助や自治体の補助の対象になりうる

健康に関する記述は公的機関の公開資料を引用したもので、効果を保証するものではありません。体調に不安があるときは医師にご相談ください。

この記事は工事の選び方が中心です。まず寒さの原因を自分で確かめたいときは、家が寒い原因と確かめ方から読むと整理しやすくなります。

家の熱はどこから逃げる?

冬に家から逃げる熱の48%は、窓などの開口部からという計算例があります(平成4年省エネ基準レベルの家)。国土交通省の講習テキストに載っている図です。

断熱リフォームの目安として、冬の暖房時に逃げる熱は窓などの開口部から48%、外壁から19%(平成4年省エネ基準レベルの家全体での計算例)

開口部は外壁より面積が小さいのに、逃げる熱は外壁の2.5倍にあたります。断熱とあわせて、すきまを減らす気密も大切です。

国の講習テキストは、気密化の目的を、すきまから入る空気を防いで暖冷房の負担を減らすことだと説明しています。

  • 断熱:熱を伝えにくい材料で、家を包むように囲う
  • 気密:すきまを減らし、冷たい空気の出入りを防ぐ
  • 換気:24時間換気で空気を入れ替え、湿気をためない

窓の断熱は内窓・ガラス交換・窓の交換のどれ?

窓の断熱は、今の窓を残すなら内窓かガラス交換、サッシも古いならカバー工法での窓の交換が向いています。壁や床に比べて工事の規模が小さく、住みながら進めやすい部位です。

方法内容先進的窓リノベ2026の補助(戸建・中サイズ・性能S)
内窓今の窓の室内側にもう1つ窓を付ける1か所34,000円
ガラス交換サッシを残し、複層ガラスなどに替える1枚23,000円
窓の交換(カバー工法)今の枠の上から新しい窓を付ける1か所92,000円

補助額は2026年9月29日に確認した値で、上限は1戸100万円です。内窓の効果と注意点は内窓(二重窓)の効果と費用で紹介しています。

申請は登録した施工業者が行い、予算の上限に達し次第、受付は終わります。ガラス交換とカバー工法の違いは、窓の交換リフォームで比べています。

夏の日差し対策には、窓の外側で日射をさえぎる工夫も役立ちます。国の講習テキストは、ブラインドは窓の外側に付けると内側より3倍近く日射をさえぎると紹介しています。

床・天井・壁は、どの悩みに効く?

足元の冷えが気になるなら床、2階の夏の暑さや冬の寒さが気になるなら天井、家全体なら壁の断熱が候補です。暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へたまるため、上下の断熱が弱いと温度差が大きくなります。

  • 床:床下に断熱材を入れる。床下に作業できる空間があるかで工事の方法が変わる
  • 天井:天井裏(小屋裏)に断熱材を敷き込む。点検口から入れるかを見てもらう
  • どちらも、断熱材の種類と厚みで性能が決まる

国の講習テキストの熱画像では、断熱の弱い部屋ほど床と窓が冷え、上下の温度差が大きい様子が示されています。

壁の断熱は大がかりになりやすい

壁は家の中で面積が大きく、断熱すると家全体に効く一方、内装や外壁をはがす大がかりな工事になりやすい部位です。外壁の張り替えや内装の改修と同じ時期に行えば、はがす作業を一度で済ませられます。

  • 内側から:内装をはがし、壁の中に断熱材を入れる
  • 外側から:外壁の上から断熱材を張り、新しい外壁材で仕上げる
  • どちらも、室内の湿気を壁の中に入れない防湿層と、壁の中の湿気を逃がす通気層が大切

国土技術政策総合研究所は、室内の湿った空気が壁の中に入ると結露の原因になるとして、防湿層を設けるよう勧めています。

断熱リフォームの効果はUA値で比べる

断熱リフォームの効果は、家全体の断熱性能を示す外皮平均熱貫流率(UA値)で比べるのが目安です。費用は、どの部位を、どれだけの面積、どの性能の材料で断熱するかで上下します。

国の講習テキストで比べた部屋のUA値は、昭和55年省エネ基準レベルが1.43、平成28年省エネ基準レベルが0.85、HEAT20のG2レベルが0.45(値が小さいほど断熱性が高い)

UA値とは、家の外側(外皮)から逃げる熱の量を、外皮の面積で割った値のことです。数値が小さいほど熱が逃げにくい家になります。

国の講習テキストは、外皮の断熱性能を上げたときの変化として、次のような点を挙げています。

  • 暖冷房費の負担が軽くなる
  • 暖房の温度を低めにしても暖かく感じやすい
  • 部屋の温度むらが小さく、カビや結露が発生しにくい
  • 廊下や浴室の温度が下がりにくい

結露の悩みが先にあるなら、窓の結露対策で、毎日できる工夫もあわせて読んでみてください。

窓と断熱材の工事は、国と自治体の補助の対象(2026年度)

窓や断熱材の工事は、2026年度の国と自治体の補助の対象になりえます。どの制度も予算の上限に達し次第、受付が終わります。

断熱リフォームの進め方は、寒さや結露の原因を確かめる、窓の断熱を検討する、床と天井を検討する、使える補助を調べる、同じ条件で見積もりを比べるの5段階
  • 先進的窓リノベ2026事業:窓の断熱改修。上限1戸100万円
  • みらいエコ住宅2026事業:窓・断熱材・設備の組み合わせ。上限1戸40万〜100万円
  • 神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金(2026年度):窓の改修が条件。対象経費の3分の1か15万円の低いほう。9月7日から先着25件程度で再開し、受付は2026年9月30日まで(2026年9月29日確認)
  • 所得税の省エネ改修の控除:窓の断熱改修を含む工事が対象

国の事業は登録した施工業者が申請し、神奈川県の補助は本人が着手の2か月以上前に申請します。国の事業の違いは住宅省エネ2026キャンペーンの解説で比べています。

どこから断熱するか迷うときは、寒い部屋や結露する窓の写真を、LINEで送って相談できます。

よくある質問

Q. 断熱リフォームはどこから始めればいいですか?

冬に逃げる熱の48%は窓などの開口部からという国の計算例があり、まず窓が候補です。足元の冷えが強ければ床、2階の暑さ寒さなら天井を次に見ます。

Q. 一部屋だけ断熱しても意味はありますか?

よく使う部屋の窓や床だけでも、その部屋の寒さや結露は減らしやすくなります。ただ、ほかの部屋との温度差は残るので、脱衣所や廊下の寒さにも目を向けてください。

Q. 断熱すると夏は暑くなりませんか?

国の講習テキストは、夏は日射をさえぎり、熱を逃がすことが大切だとしています。窓の外側で日差しをさえぎり、風通しを確保すれば、断熱した家は冷房も効きやすくなります。

Q. 築40年の家でも補助は使えますか?

使える制度があります。みらいエコ住宅2026事業は1991年以前に建てた家の上限を高く設定しています。神奈川県の補助のように、耐震性の条件を付ける制度もあるので要件を確かめてください。

まとめ

  • 断熱リフォームは、熱が最も逃げやすい窓から検討する
  • 足元の冷えは床、2階の暑さ寒さは天井、家全体なら壁と、悩みで部位を選ぶ
  • 窓や断熱材の工事は国や自治体の補助の対象になりうるので、工事の前に調べる

寒い部屋と結露する窓を家の間取り図に書き込み、どの部位から直すかを家族で話し合うところから始めてみてください。

出典

この記事は、次の資料を確かめて書いています。

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このガイドの続きの記事

  1. 01窓の結露対策⁠|原因と今日からできること、リフォーム5分で読めます
  2. 02窓の交換リフォーム⁠|カバー工法とガラス交換の違い5分で読めます
  3. 03内窓(二重窓)の費用と効果⁠|寒さ・結露・音への対策5分で読めます