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外壁の色あせしにくい色は?顔料と塗料のグレードで選ぶ

外壁

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運営:株式会社紺野商事 カベウチ編集部(編集方針)宅地建物取引業 東京都知事(1)第111070号

外壁の色あせしにくい色を選びたいのに、見本帳には「色あせしにくい」とは書かれていない。実は外壁の色持ちは、白やグレーといった色名より、塗料に入る顔料と樹脂の種類で決まる部分が大きいのです。

日が当たる面だけ少し淡く見える外壁の角。色あせしにくい色を選ぶ前に見たい差のイメージ

結論色名より「顔料」と「樹脂」で色持ちが変わる

  • 色あせのしにくさは顔料ごとに違い、同じ色名でも塗料によって色持ちが変わる
  • 樹脂はフッ素系がウレタン系の2倍、シリコン系が1.4倍の持ちとして扱われる(建築研究所の係数)
  • JIS K 5658 の1級は、2,500時間の試験後もつやを80%以上保つ規格で、3級の約4倍の試験時間
  • 紫外線を多く受ける面ほど、塗膜の傷みは早く進む

ここでは色の持ちに絞り、人気の色の傾向は外壁の人気色ランキングの見方の記事に譲ります。

外壁の色あせは、なぜ起きる?

外壁の色あせとは、紫外線や雨水、熱で塗膜の樹脂や顔料が傷み、つやと色が抜けていく現象のことです。建築研究所の資料でも、塗膜は紫外線・水・熱などによって劣化が進むとされています。

  • 紫外線:樹脂と顔料を分解し、つやと色を奪う
  • 雨水:表面に出た顔料の粉を流し、色むらのもとになる
  • 熱:日射で温まる面ほど、傷みが進みやすい

色あせが進むと、表面を手でこすったときに白い粉がつくチョーキング(白亜化)も出てきます。色あせは、塗膜が傷み始めたことを知らせるサインの一つです。

色あせしにくい色は、色名より顔料で決まる

色あせのしにくさは色名だけでは決まらず、塗料に入る顔料ごとに耐候性が違う、というのが色材の研究者の見方です。色材協会誌の解説では、無機顔料は隠ぺい力、有機顔料は色の鮮やかさで優れるとされています。

顔料得意なこと色あせとの関係
無機顔料下地を隠す力(隠ぺい力)が大きい耐候性は顔料ごとに違う
有機顔料鮮やかな色を出しやすい無機顔料より退色しやすい傾向とする塗料メーカーの解説がある

塗料メーカーのアステックペイントの用語解説では、黒を青・黄・赤の顔料で調色した塗料で、黄の顔料だけが傷んで紫がかって見える例が挙げられています。混ぜた顔料の一部だけが先に色あせると、色味そのものが変わって見えます。

色持ちは塗料のグレードで変わり、フッ素系はウレタン系の2倍

塗料の樹脂を変えると色とつやの持ちは大きく変わり、建築研究所の係数ではフッ素系がウレタン系の2倍です。耐用年数を計算するときに、ウレタン系を1.0として樹脂ごとに掛ける値です。

建築研究所が外装塗り仕上げの耐用年数の計算に使う樹脂の係数は、アクリル系0.6倍、ウレタン系1倍、シリコン系1.4倍、フッ素系2倍(ウレタン系を1とした比)

塗料ごとの年数の目安は外壁塗装は何年ごとかの目安にまとめています。無機系やラジカル系は製品ごとの差が大きいので、見積もりに書かれた製品のカタログで確かめます。

JISの等級は何を見ればいい?1級は2,500時間の試験

カタログに JIS K 5658(建築用耐候性上塗り塗料)の等級があれば、1級ほど長い促進耐候性試験のあとでもつやを保つ規格です。試験は、強い光を当て続けて屋外の傷みを早回しで再現するものです。

JIS K 5658 の耐候性の規定で、キセノンランプによる促進耐候性試験の時間は1級2,500時間(光沢保持率80%以上)、2級1,200時間(80%以上)、3級600時間(70%以上)
  • 1級:2,500時間の試験後に、つやを80%以上保つ
  • 2級:1,200時間の試験後に、つやを80%以上保つ
  • 3級:600時間の試験後に、つやを70%以上保つ

等級は樹脂の名前とは別の物差しで、同じ「シリコン系」でも製品によって等級が違うことがあります。候補の塗料は、樹脂名と等級の両方をカタログで見比べてください。

日当たりで、色あせの早さは変わる?

日当たりで色あせの早さは変わり、紫外線を多く浴びる面ほど塗膜の傷みが早く進みます。同じ家でも、日当たりのよい面から色あせが目立ってきます。

色は、日なたと日陰の両方で見本を当てて決めます。見本の見方を含む色選びの手順は、外壁の色の選び方ガイドで順に確かめられます。

外壁の色あせしにくい塗料を選ぶときに確かめる4つの点。樹脂の種類、JIS K 5658 の等級、メーカーの期待耐用年数と試験条件、候補の色の日なたと日陰での見え方

画面のシミュレーションでは色あせの差までは再現できません。画面と実物の差の埋め方は外壁カラーシミュレーションの使い方にあります。

候補の塗料で迷ったら、見積書の写真をLINEで送って相談できます。外壁の傷み具合をまとめて確かめるなら、おうち診断も使えます。

よくある質問

Q. 外壁で色あせしにくい色は何色ですか?

色名だけで決まるものではなく、顔料と塗料の樹脂で色持ちが変わります。候補の色番号で、メーカーの耐候性のデータとJIS K 5658の等級を施工会社に確かめるのが確実です。

Q. 色あせした外壁は、塗り替えが必要ですか?

色あせは、塗膜が傷み始めたサインの一つです。手でこすると白い粉がつくチョーキングも出ていれば、塗り替えの時期を考える目安になります。

Q. 無機塗料なら色あせしませんか?

色あせしないと言える塗料はありません。無機系は製品ごとの差が大きいので、見積もりに書かれた製品のカタログで、期待耐用年数と試験の条件を確かめてください。

まとめ

  • 外壁の色あせしにくい色は、色名より顔料と樹脂で選ぶ
  • 樹脂はフッ素系がウレタン系の2倍の持ち。カタログのJIS等級も見る
  • 日当たりのよい面ほど色あせが早いので、見本は日なたと日陰で確かめる

候補の塗料が決まったら、カタログの「耐候性」の欄で樹脂の種類と JIS の等級、試験の条件の3つを確かめてから色を選んでください。

出典

この記事は、次の資料を確かめて書いています。

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