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外壁のシーリング打ち替えと増し打ちの違い⁠|費用と時期

外壁

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運営:株式会社紺野商事 カベウチ編集部(編集方針)宅地建物取引業 東京都知事(1)第111070号

外壁の目地がやせてすき間が見えてきたとき、シーリングの打ち替えと増し打ちのどちらを頼めばよいのでしょうか。サイディングの目地なら、古い材料を撤去する打ち替えを選ぶのが基本です。

古い材料を取り除いた目地に新しい材料を入れる、シーリングの打ち替えのイメージ

結論打ち替えは1mあたり945円が相場。サイディングの目地はこれが基本

  • 打ち替えの単価は1mあたり945円が相場(ヌリカエの見積もり1,145件)。30坪の家なら約10万円(仮の計算、足場代は別)
  • 打ち替えは古い材料を撤去して入れ直す方法。増し打ちは上から足す方法で、使う場所は限られる
  • 耐用年数は一般に10年程度。やせ・ひび・はがれが出たら検討する
  • 2階の目地は足場が要るので、外壁塗装と同じ時期にまとめると無駄が少ない

シーリングの役割は?目地から雨水を入れないこと

シーリングの役割は、外壁材どうしのすき間や窓まわりから、壁の中へ雨水が入るのを止めることです。コーキングとも呼ばれ、住宅では同じものを指します。

シーリング材とは、建材のすき間を埋める充填材のことです。国土技術政策総合研究所(国総研)の資料は、金物や防水紙と合わせて雨を防ぐ仕組みと説明しています。

  • サイディングの縦のつなぎ目(目地)
  • 窓やドアの枠のまわり
  • 換気口や配管が壁を貫く部分

目地の数は外壁材によって違います。外壁材ごとの手入れの違いは外壁材の種類とメンテナンスで比べられます。

シーリングの打ち替えと増し打ちはどう違う?

打ち替えと増し打ちの違いは、古いシーリング材を取り除いてから入れ直すかどうかです。取り除かない増し打ちは、新しい材料の厚みを確保しにくくなります。

項目打ち替え増し打ち
古い材料撤去する残して上に足す
新しい材料の厚み確保しやすい薄くなりやすい
主な使いどころサイディングの目地撤去しにくい所
手間撤去のぶん多い少ない

国土交通省の改修マニュアルでは、打ち替えは「撤去再充填工法」と呼ばれています。日本窯業外装材協会が示すサイディングの補修手順も、古い材料の撤去から始まります。

シーリングの打ち替えは、古い材料の撤去、三面接着を防ぐ処理、テープでの養生、プライマー塗布、充填とヘラ押さえの順に進める

三面接着とは、目地の底までシーリング材がくっつき、壁の動きについていけず切れやすくなる状態のことです。底にテープなどを入れて防ぎます。

打ち替えの時期は?10年前後、やせが見えたら

シーリングの打ち替えは、新築から10年前後、目地にやせが見えた段階で考えるのが目安です。シーリングはやせ、ひび割れ、はがれの順に傷み、国総研の資料もやせが10年ほどで出てくるとしています。

打ち替えを考える目地のサインは、やせて細くなる、表面に細かいひびが入る、外壁材との間がはがれる、の3つ

日当たりの強い西側の壁や、軒の出が小さい壁ほど傷みが早く出ます。目地が傷む時期は、サイディングの塗り替えの目安とほぼ重なります。

新築からの手入れの目安は、窯業系サイディングの専門家の点検が3〜4年ごと、塗り替えが7〜12年、目地のシーリングのやせが出てくるのが10年ほどで、打ち替えと塗り替えは同じ足場でまとめやすい

点検の間隔は住宅金融支援機構、塗り替えの目安は日本窯業外装材協会の資料によります。

打ち替えの費用はいくら?1mあたり945円が相場

シーリングの打ち替えは、1mあたり945円が相場です(一括見積サービスのヌリカエの見積もり1,145件、2026年2月更新)。30坪の家の目地を106m(同社の計算例)とすると、約10万円です(仮の計算)。

見積もりの金額は、次の4つの積み上げです。

  • 目地の長さ(m)×1mあたりの単価
  • 古いシーリング材の撤去と処分の手間
  • 窓まわりなど、目地以外の部分の数量
  • 足場代(外壁塗装と共通にできるか)

見積書では、数量の単位が「m」か、打ち替えか増し打ちかを先に見てください。行の中身が読み取れないときは、見積書の写真をLINEで送って相談できます。

塗装とまとめる場合の総額の目安は、かんたん見積もりシミュレーターで塗料ごとに比べられます。

サイディングの目地には変成シリコーン系が使われる

サイディングの目地に使うシーリング材は、国土交通省の資料では1成分形の変成シリコーン系が挙げられています。ほかの種類は、上から塗装できるかと、紫外線への強さで使い分けます。

種類主な使いどころ塗装との関係
変成シリコーン系サイディングの目地塗装できる。露出でも使える
ポリウレタン系塗装で覆う目地紫外線に弱く、上から塗装して使う
シリコーン系ガラスまわり周りを汚すことがあり、使う場所が限られる

同じ系統でも製品で性能が違うため、見積書に製品名まで書いてもらいます。

塗装との順番は?先打ちと後打ち

外壁塗装と同時なら、シーリングを先に打って塗膜で覆う「先打ち」か、塗装の後に打つ「後打ち」を、材料の相性で選びます。

  • 先打ち:塗膜がシーリングの表面を覆う。塗料との相性で表面が変色しないか確かめる
  • 後打ち:シーリングが表に出るので、紫外線に強い露出向けの材料を選ぶ

国土交通省の資料は、材料の相性によってシーリングの成分が塗膜ににじみ出ることがあると注意しています。塗料名とシーリング材名を並べて施工会社に確認すると安心です。

モルタル外壁の窓まわりやひび割れの補修はモルタル外壁のメンテナンスで扱っています。

よくある質問

Q. 打ち替えたあと、何年くらいもちますか?

国土交通省の資料では、シーリング材の耐用年数は一般に10年程度です。製品や日当たりで差が出るので、使う製品のカタログで期待できる年数を確かめてください。

Q. シーリングだけ先に直してもいいですか?

できますが、2階の目地は足場が要ります。数年のうちに外壁を塗り替えるなら、時期をそろえると足場代が1回分で済みます。

Q. 見積もりが増し打ちになっていました。問題ですか?

場所によります。サイディングの目地が増し打ちなら、撤去しない理由を尋ね、窓まわりなど撤去しにくい事情があるなら、その説明に納得してから決めてください。

Q. 自分で打ち替えられますか?

日本窯業外装材協会は、高い所の点検や補修工事を施主自身では行わないよう呼びかけています。1階の小さなすき間でも、下地処理とプライマーの扱いで仕上がりが変わります。

まとめ

  • サイディングの目地は、古い材料を撤去するシーリングの打ち替えが基本。単価は1mあたり945円が相場
  • やせ・ひび・はがれが出たら検討し、足場は外壁塗装とまとめる
  • 見積もりは、目地の長さと工法、シーリング材の製品名で比べる

晴れた日に、西側と南側の目地にすき間や細かいひびがないか、1階の高さから眺めてみてください。

出典

この記事は、次の資料を確かめて書いています。

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外壁材の種類とメンテナンス⁠|サイディング・モルタル・ALC外壁材の種類は、新築戸建ての80.2%を占める窯業系サイディングのほか、モルタル、金属系、ALC、タイルがあります。点検は2〜4年ごと、全面補修の検討は15〜20年が目安で、見分ける手がかりは目地と表面の模様です。