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外壁塗料の種類と選び方⁠|シリコン・フッ素・無機の違い

外壁

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運営:株式会社紺野商事 カベウチ編集部(編集方針)宅地建物取引業 東京都知事(1)第111070号

見積書に並ぶシリコン、ラジカル、フッ素、無機。外壁塗料の種類で変わるのは、見た目を保てる年数と1㎡あたりの単価で、シリコン系と無機系では単価に約1.9倍の差があります。

見た目は同じ4枚の塗り板と塗料缶を並べ、外壁塗料の種類の違いを考えるイメージ

結論迷ったらシリコン系、長く住むならフッ素系・無機系も候補

  • 戸建てで広く使われるシリコン系は、見た目を保てる年数が約10年
  • フッ素系は約14年と長く、1㎡の単価はシリコン系の1.6倍ほど(当サイトの計算)
  • ラジカル系・無機系は製品ごとの差が大きく、カタログの期待年数で比べる
  • あと何年住むかを先に決めると、塗料を選びやすい

外壁塗料は何年もつ?種類別の耐用年数

外壁塗料の持ちは主に樹脂の種類で決まり、見た目を保てる年数はウレタン系の約7年からフッ素系の約14年まで開きがあります。建築研究所がメーカーへの調査をもとに示した、つやが新品の3割ほどに落ちるまでの年数です。

外壁塗料の種類ごとに見た目を保てる年数は、ウレタン系が約7年、シリコン系が約10年、フッ素系が約14年(建築研究所の資料)

同じ資料で、アクリル系は約4年です。どの年数も美観の目安で、塗膜が役目を終える年数ではありません。

種類見た目を保てる年数の目安JIS K 5658 の等級との対応21〜30坪の費用の目安(当サイト)
ウレタン系約7年3級シミュレーターの対象外
シリコン系約10年2級64〜90万円
フッ素系約14年1級91〜128万円
ラジカル系公的な共通の目安なし製品のカタログで確認66〜93万円
無機系公的な共通の目安なし製品のカタログで確認105〜149万円

JIS K 5658とは、建築用の耐候性上塗り塗料を、促進耐候性試験の結果で1級から3級に分ける規格です。1級はキセノンランプを2,500時間当てた後も、つやを8割以上保つことが求められます。

表の費用は当サイトのシミュレーターの目安で、足場込み・2階建て・劣化が「良好」の場合です。塗料ごとの特徴は表の塗料名から読め、フッ素系の記事では30年で塗る回数を置いた総額も比べています。

塗料で費用はいくら変わる?

塗料による費用の差は1㎡あたりの単価の差から生まれ、当サイトの単価ではシリコン系を1とするとフッ素系は約1.6倍です。延べ床21〜30坪・2階建ての総額の目安は次のとおりです。

延べ床21〜30坪の2階建ての外壁塗装の目安は、シリコン系64〜90万円、ラジカル系66〜93万円、フッ素系91〜128万円、無機系105〜149万円

図の下限はサイディング、上限はモルタルの値です。シミュレーターの1㎡単価(足場を除く工事一式)は、シリコン系5,500円、ラジカル系5,800円、フッ素系8,600円、無機系10,300円です。

自分の家の条件ではかんたん見積もりシミュレーターで計算できます。塗り替えのたびに足場が要るので、長く住むほど、持ちのよい塗料で回数を減らす意味が出てきます。

ラジカル系・無機系はどう考える?

ラジカル系は塗膜の劣化を抑える技術の名前、無機系は配合する成分に着目した呼び名です。どちらも同じ呼び名の中で製品ごとの差が大きく、名前だけでは持ちを比べられません。

  • ラジカル系:紫外線で顔料の酸化チタンから出る「ラジカル」を抑え、塗膜の劣化を遅らせる技術を使った塗料
  • 無機系:無機成分を主体とする合成樹脂を使った塗料の総称。有機の樹脂と組み合わせた製品が多い
  • 比べ方:製品名で、JISの等級やメーカーの期待年数、使える下地をカタログで確かめる

遮熱塗料で室温は下がる?機能性塗料の見方

メーカーが示す遮熱の効果は屋根や外壁の表面温度の差で、室温がその分下がることを示すものではありません。機能性塗料とは、樹脂による持ちとは別に、熱をはね返す、汚れを落としやすくするといった働きを加えた塗料のことです。

  • 遮熱(高日射反射率):日射のうち近赤外線を反射し、塗膜と下地の温度上昇を抑える塗料。屋根用はJIS K 5675に日射反射率の基準がある
  • 低汚染:塗膜の表面に水がなじみやすく、雨で汚れを流しやすくした製品がある
  • 防カビ・防藻:カビや藻がつきにくいよう配合した製品がある

効果の数字を見るときは、何を測ったかと試験の条件を確かめます。日射の条件、測った日、測った場所がカタログに書かれているかを見てください。

外壁塗料はどれがいい?住む年数で選ぶ手順

あと10年ほど住むならシリコン系、20年以上ならフッ素系や無機系まで比べるのが、外壁塗料を選ぶ近道です。進め方は次の5段階です。

外壁の塗料を選ぶ手順は、住む年数を決める、外壁材と傷みを確かめる、候補を2〜3に絞る、製品名とカタログで比べる、見積もりを同じ製品名でそろえるの5段階
  • 住む年数:次の塗り替えまで住むかで決める。塗り替えの周期は外壁塗装は何年ごとかの目安で確かめられる
  • サイディング:目地のシーリング材は10年ほどで痩せ始めるので、塗料と一緒に打ち替えの材料も選ぶ
  • モルタル:ひびが入りやすい材料なので、ひびの補修と下塗り材の組み合わせを確かめる
  • 見積もり:メーカー名・製品名・塗る回数を書いてもらい、各社で同じ製品にそろえて比べる

塗料の年数だけ長くしても、目地や雨どいなどの付帯部が先に傷めば、足場を組み直すことになります。家全体で次の塗り替えの時期がそろうように選ぶのがこつです。

候補の塗料で迷うときは、見積書に書かれた製品名の写真をLINEで送って相談できます。

よくある質問

Q. 一番長持ちする塗料を選べば得ですか?

住む年数が短いなら、塗料の持ちを使い切れないことがあります。次の塗り替えまで住むかどうかを先に決め、その年数に見合う塗料を選ぶと、費用のむだが出にくくなります。

Q. 水性と溶剤系では持ちが違いますか?

建築研究所の資料では、上塗りの溶媒(溶剤系・弱溶剤系・水系)による年数の差は小さく、係数はどれも同じ扱いです。臭いや下地との相性で選ばれることが多いので、塗る場所で相談してください。

Q. 見積もりに「シリコン」としか書かれていません。

同じシリコン系でも、製品によって等級や期待年数が違います。メーカー名と製品名、塗る回数を書いてもらい、カタログで等級や使える下地を確かめてから比べてください。

Q. 屋根と外壁で塗料をそろえる必要はありますか?

そろえる決まりはなく、屋根と外壁は材料も傷み方も違います。次の塗り替えを同じ時期にして足場を一度で済ませたいなら、持ちの近い塗料を組み合わせる方法があります。

まとめ

  • 外壁塗料の種類は、見た目を保てる年数がシリコン系で約10年、フッ素系で約14年
  • 1㎡の単価は当サイトの計算でシリコン系を1とすると、フッ素系が約1.6、無機系が約1.9
  • ラジカル系・無機系と機能性塗料は、製品名とカタログの条件で比べる

今の見積書があれば、塗料の欄にメーカー名と製品名まで書かれているかを、まず確かめてみてください。

出典

この記事は、次の資料を確かめて書いています。

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このガイドの続きの記事

  1. 01ラジカル塗料とは⁠|シリコンとの違いと選び方4分で読めます
  2. 02無機塗料のメリットとデメリット⁠|ひび割れとの相性に注意4分で読めます
  3. 03フッ素塗料は高い?耐用年数と費用対効果をシリコンと比較4分で読めます
  4. 04シリコン塗料の特徴と耐用年数⁠|選ばれる理由と注意点4分で読めます